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新世代・医師としての意見

90歳近いとある病院のある患者さんについての話。

患者さんは、老人保健施設に入所中に右半身麻痺、意識レベル低下で総合病院へ救急搬送。

左脳梗塞と診断、彼女は心房細動などの心疾患もあったので、脳梗塞も広範囲。

Drからは治療方針などのコンタクトがある。

Drいわく・・・選択肢が3つあるらしい。
認知症もあり頭がスカスカなので、脳浮腫があっても命の危険はないらしい。
①摂取が可能になった段階で、鼻注からはじめ、できれば経口摂取へ、無理なら胃ろうへ。
②点滴だけで治療を続け、もし経口摂取が可能になったら、そちらへ移行。
③点滴をやめ、死を待つ。

Drは、もし自分の母なら③を選ぶと仰いました。
Drをせめたらいけません。

決して悪気はなく、医療の現場で厳しい現実を、毎日毎日見続けてきたからこそ、出る重い一言でしょう。
うん。
彼はやさしい。

でも、点滴を絶つ事は食事を与えない事と同じ。
点滴だけでいくなら、食事を「満足に」与えないのと同じ。

だれでも死にますよ。

僕は、死ぬはずの人を生き長らえるだけの処置はキライです。
家族も僕自身にも、そんな辛さは味合わせたくない。
人工呼吸器・気管切開・気管内送管・イノバンなどによる昇圧・・・望みのないシーンでの処置には反対です。

僕は生きれる命を生かそうとしないのには、まだ違和感を覚えます。
生きれるというのは、人として十分にって意味。
食事さとれれば、ちゃんと生きて(感じて)いける体なら・・・胃ろうでも「頑張れ!」って言いたい。
大事な事は「人」らしく生ききれるか?笑えるか?っていうことです。
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古儀泰司
by yasu121928 | 2011-04-24 21:40 | Comments(0)
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