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コア 本当の中心人物②

( ①から読まないと話がつながりませ~ん )

職場の芯・・・どういう事でしょう。
例えば経営の視点や組織の采配を行う「中心」とは、角度が違います。

ここで言う芯とは、こんな感じです。
例えば施設をひとつの円として考えて・・・
例えば職場をひとつの円として考えて・・・

毎日、当たり前の様に普通の日常が流れる。
大きなトラブルがなければ、ごく当たり前と思える毎日。
でも、その施設という円の中では、たくさんの人が働いて(動いて)います。
その動きで、当たり前の毎日が成立しています。

この円の、当たり前の毎日を支えているのは、そこで単純作業とも思える仕事をしている職員さんのおかげです。
いわゆる現場ってやつですね。
この円の中心人物が芯です。
当たり前の毎日を維持している「芯」。072.gif

①で話した彼女は僕から言えば、人生の先輩にあたります。
彼女の仕事の仕方は、①でお話したとおり、どちらかと言えば裏方さん。
彼女の凄さは、自己顕示欲が少なく、背中を見られても恥ずかしくない真剣さです。
自分がやっているから、人にもアドバイスできるし、言われた人も納得できる。
そして腰が低い。 ここが肝心。

例えばこんな事がありました。
立ち上げ間もない施設、お客を集めてくる時期ですので、当然苦しい収支運営となります。
僕は、職場を自分達の「お城」と思って欲しかったし、全員の「一体感」を大事にしたかったので、収支状況を全職員に出来る限り開示してきました。

気の良い職員さんは、この自分の城を守り、発展させるために一生懸命になってくれました。
「無駄なものはないか?」「これはもっと安く買える!」「ここに営業に行ってきた」
末端の職員さんまで、本当に安い給与で040.gif一生懸命考えてくれました。

ある休み明け、彼女が僕に言います。
「この消耗品は、昨日の新聞広告に298円で入ってました!」
「お一人3個までなので、電話して交渉したら、何とか3カートン売ってくれます!」
僕が感じたのは、少しでもコストを落とそうという思いだけじゃない。072.gif
「会社から帰ったら、仕事の事など関係ない」って思う人が多い昨今・・休日に開いた新聞折込みが目にとまった。
なぜだと思います?
頭のどこかで、職場への思いが残っているからなんです。
しかも、電話で交渉?? 良かれと思えば自分を犠牲にできる「証053.gif」です。

この彼女をイメージして、皆さんは仕事中の彼女をどんな感じだとイメージします??039.gif
淡々と時間が過ぎればと作業を行うタイプに見えますか?

仕事外がこのレベルなのに・・・仕事中は・・お分かりですね! その通りです。053.gif


もし、責任者の僕が「もっと安く手に入る同じ商品を知っていた」としたら??039.gif
間違いなく彼女が探した商品を買います。
収支の改善は、数字で見えるコストだけではありません。
もっともっと大きく大切なのは、職員さん全員の「コスト意識」なのです。
「役に立っている!」とか「何かないか?」という、意欲や熱意なのです。

一番上から始めれば、徐々に徐々に浸透して全員が「意欲」を持った集団になれます。
責任者やリーダーさんの人格に問題がなく、組織が滞りなく機能していれば・・っていう条件つきですが・・・。026.gif

そう・・組織や集団をあらゆる面から「滞りなく機能させる」、経営と現場を「歯車でつなぐ」のが、管理職の役目です。 
施設(工場でもそう)や職場は、現場と言われる職員さんが主役です。
その円の中には、芯になる人材もいます。

責任者やリーダーは、「のんきでいい・・」って話をよく聞きますが、それは違います。
「現場が回しているから、成り立っているんだ」も違います。
彼らは、現場が回せる環境を提供している。 腹いっぱい頑張れる状態を提供している。
それは、とても重圧のかかる重大な仕事です。
その努力や成果がない管理職が、無駄な人材というだけの話です。

言うなれば・・・。
ごく普通の毎日を提供する現場職員の「芯」
現場が、普通の毎日を提供するために頑張れる環境を維持し、守り、道を切り開く、組織の「芯」


まさに両輪ですね。


<長 恨 歌>
「天にあっては比翼の鳥のように」「地にあっては連理の枝のように」
「比翼の鳥」とは、2羽の体の片方ずつがくっついて、1羽になった鳥である。お互いの気を合わせないと飛ぶこともできない。
「連理の枝」とは、地上から生えた2本の木の枝が、1つにくっついている様子を表す。「比翼の鳥」同様、仲のよい様子の例えに使われる。
コア 本当の中心人物②_a0198819_13394865.jpg

古儀
by yasu121928 | 2012-01-30 13:39 | 仕事系カテゴリはこちら! | Comments(0)
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