NHKの今年の大河はもちろん「黒田官兵衛」
僕の今と絡めて、特別な思いで注視してきた。
有能であり力のない家の長男で生まれた彼が、その能力をいかんなく発揮して秀吉の元でその才能を発揮させる。
荒木村重の元を交渉役として訪れた頃の彼は多弁であった気がする。
「策士・・策に溺れる」かもしれない。
でも、彼の策にはある種、筋が通っている。
ここが肝心だと思うのだ。
荒木村重に捕われ、一年に及ぶ幽閉を経て助け出された彼。
その後の彼に大きな変化を感じる。
彼は寡黙になった。
今日のドラマでも、そこはとても強調されていたなぁ。
彼は人を裏切らない信念を主君である秀吉に、形で示した。
そして彼自身・・・凄みをもった寡黙な人物へと変化したのだ。
それは成長なんかではなく、それぐらいの地獄をみて復活してきたという事なんだ。
「寡黙」って変化が僕には少しわかる気がする。
彼のような本当の苦労はもちろんしていないが・・・・
彼が寡黙な人物になった「意味」や「価値」を考えてみると、僕らが今生きるこの社会に十分に生かしていける気がしてならない。